岡山市北区津島京町2丁目12−38 粟井内科診療所 2022 7/15

水分が足りなくなると、どんな異常が起こるか?

 血液が粘り、固まり易くなる→心筋梗塞、脳梗塞など

 体内の新陳代謝が異常になる

  水分は血液、リンパ液、組織液として体内のすみずみまでしみ渡り、細胞に酵素や栄養素を供給し、

  老廃物を細胞から除去するなど、物質の運搬・交流に役立っている。

 体温が上昇→脱水熱、熱けいれん、日射病

  発汗(感性蒸泄)や、皮膚や呼気からの水分蒸散(不感蒸泄)が減少すると、蒸発熱が奪われないので、体温が上昇する。

 尿量が1日500ml以下になると、体内の老廃物が排出できない→尿毒症

 炎天下の激しい運動、労働では、筋肉が溶解→筋肉中のミオグロビン流出→急性腎炎

事例

 炎天下のゴルフ場で、心筋梗塞や脳の血流障害で倒れる人がよくある。

 酷暑が続いた後で、老齢の方の葬式が多い。

 西洋のことわざに、「老人は水分が欠乏して、砂漠の中でなくベッドで死ぬ」

 食物を全く摂らなくても、水分だけ飲んでいれば2ヶ月間は生存可能。

 水分を摂らないと、数日〜1週間しか生きられない。

体から排出される1日の水分量

 尿として     男性 1.5L  女性 1.0L  

 汗や呼気として     0.7〜0.9L 

 糞便中に           0.1L       

  合計  男性 2.3〜2.5L  女性 1.8〜2.0L

1日に必要な水分量

新陳代謝により体内で作られる水分が0.2Lあるので、外から補給すべき水分は、

           男性 2.1〜2.3L(2L以上)

           女性 1.6〜1.8L(1升くらい)

水分は、何で補給するか?

 お茶、コーヒー、紅茶、味噌汁、スープ類、牛乳、ジュースなどは、常識程度なら可。

 主として補給する水分は、カフェインの少ないお茶(番茶、麦茶など)か水が良い。

 ただし「なま水」はお奨めしません。

 炎天下の運動などで多量発汗した時は、適度のミネラルと糖分を含んだスポーツドリンクが適

当。

 砂糖の入った甘い飲料の多用は好ましくない→体液の酸性化、肥満、糖尿病、脚気など