咳をしている画像

こんな症状の時はどうすれば良いでしょうか?

1.長引く頑固な咳

原因としては次のようなものが考えられます。

1)気管支炎
熱があり、黄色など色のついた痰があれば、細菌性の感染症です。
抗菌剤が必要です。

2)気管支炎がこじれて、気管が過敏となり、気管喘息状態を合併したもの。

3)気管支喘息
咳だけ出る、咳喘息があります。今まで症状がなかった人に出ることがあります。
気管支炎との鑑別に、白血球、炎症反応、アレルギー検査が必要です。

4)副鼻腔炎いわゆる蓄膿
粘液が、気管に降りて、慢性期的な咳の原因となります。

5)肺気腫、慢性気管支炎等
胸部レントゲン、呼吸機能検査、胸部CTが必要です。
酸素濃度が落ちる重症のものは、在宅酸素療法の適応となります。

2.足の親指の外側が、赤く腫れて熱を持っている。
痛風です、多くは足の親指ですが、踵、膝に起こることがあります。
急性期には痛み止め、必要に応じて尿酸の薬を処方します。
「喉元過ぎればなんとやら」で、痛みが治まったら、薬を飲むのも三日坊主になり放置されることが多いです。高尿酸血症が長く続くと、腎結石ができ、長い経過で腎障害になる方がいるので、要注意です。

3.甲状腺の病気

1)甲状腺機能低下症
冷え性、顔がむくむ、足が腫れる、生理が不順、疲れやすい
寒がり

2)甲状腺機能亢進症(バセドー病)
動機、発汗、手が震える、急に痩せる、目が飛び出る。
どちらも甲状腺が腫れることがあります、血液検査で甲状腺機能を調べる必要があります。

4.胸焼けがする、胃酸が上がってくる。
胃潰瘍、逆流性食道炎
胃レントゲンや胃カメラ検査が必要です。
また喉が詰まるという訴えもよくあります。
 

5.脇腹が痛い
内科で多いのは腎結石です。尿検査で血尿が出る。ある程度の大きさはエコーで診断がつきます。腰の病気や肋間神経痛との鑑別が必要です。

6.左胸が重い
狭心症、心筋梗塞、高血圧の方は定期的な心電図検査が必要です。

7.皮膚の表面が、ピリピリして痛い、数日して水疱が出た。
帯状疱疹です、受診していただければお薬を処方します。大抵の人は早く治療を開始すれば、痛みが残らず治癒します。

8.足のしびれ
糖尿病、多発神経炎、腰の骨の変形による神経圧迫、これも相談していただければ、診察し、必要な検査を行います。

9.右上腹部が痛い
慢性胃炎、十二指腸潰瘍、胆嚢結石、胆嚢炎
胃レントゲン、腹部エコー、血液検査を行います。

お気軽にご相談いただければ幸いです。

粟井内科診療所
電話番号: 086-255-1330