アレルギー性鼻炎と気管支喘息は一連の病気という意味で
One airway, one diseaseという病気の概念があります。

鼻炎

こういう概念が提唱される以前より、私は、アレルギー性鼻炎の患者さんが、喘息を合併することが多く、このような病態があるに違いないと考えていました。

1本のパイプの上の部分が鼻(上気道)、下の部分が気管支(下気道)と考えていただければよくわかると思います。

1本のパイプが花粉を吸えば、当然、上の鼻の部分にアレルギー性鼻炎が起こり、下の部分の気管支には喘息が起こるわけです。(さらには花粉が喉に吹き付けて、咽頭痛を訴える方もおられます)

アレルギー性鼻炎の4割が喘息を合併し、喘息8割がアレルギー性鼻炎を合併しているという論文もあります。

アレルギー性鼻炎には鼻炎用の点鼻薬、喘息には喘息用の吸入薬を使用し、それに加え抗ヒスタミン剤等を使用します。

One airway, one diseaseという概念では、我々内科で、両方の治療を行うことができます。

お気軽にご相談いただければ幸いです。

粟井内科診療所
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