
米や肉、牛乳やチーズなどの乳製品などの動物性食品、菓子類は「酸性食品」に分類されます。これらを好んで摂取すると、女性において2型糖尿病の発症リスクが56%高まるという研究結果もあります。
酸性食品とアルカリ性食品の区別は、食品を完全に燃焼させた後に残る灰(無機質)を水に溶かした際に、溶液が酸性になるかアルカリ性になるかによって判断されます。
肉や乳製品など、たんぱく質を多く含む食品は、体内で分解されると酸性成分が残ります。そのため、欧米型の食生活を続けていると、体内が酸性に傾きやすくなります。
この酸性化を防ぐには、アルカリ性食品を積極的に摂取することが重要です。アルカリ性食品としては、野菜(緑黄色野菜、淡色野菜、根菜類)、海藻類、果物などが挙げられます。
なお、体の酸性化を防ぐために肉や卵、乳製品を一切避けるのは誤りです。たんぱく質をしっかり摂りつつ、それに見合った量のアルカリ性食品もバランスよく取り入れることが大切です。具体的には、1日に野菜350グラム、果物200グラムを目安に摂取することが推奨されています。
バランスの取れた食事を心がけ、糖尿病の予防につなげましょう。
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