糖尿病が進み、初期からインスリン治療が必要と判断される方がおられます。

多くの患者さんは「ついにインスリンか……」と絶望に近い不安を感じられますが、実はインスリンは一生使い続けるためのものではなく、疲弊した膵臓を「最短で修理する」ための最も強力な手段です。

なぜ「外来」での導入にこだわるのか

最近は経口薬の選択肢が増えましたが、4〜5剤もの多剤を漫然と使用していながら、数値が改善しない症例を散見します。 インスリンの作用不足で糖尿病が発症しているのなら、不足しているインスリンそのものを補充してやるのが、最も理論にかなった治療です。

「一度打ったらやめられない」というのは誤解です。外部から補充して膵臓を休ませてやれば、自力の分泌が回復し、注射を卒業することは2型糖尿病では十分に可能です。現に当院では、インスリン離脱し、経口剤のみ、あるいは薬そのものを卒業された方がいます。

「いつもの生活」の中で、専門医がさじ加減を調整する

通常、インスリン導入には2週間の入院が必要とされることが多いですが、多忙な現役世代に社会生活を止めさせるのは大きな負担です。

また、病院という管理された環境ではなく、「いつもの生活(仕事や食事のリズム)」の中で導入するからこそ、最も実用的で安全なコントロールが身につきます。

当院では、インスリンに精通した専門医が、あなたの生活に合わせて**「1単位、1錠の微調整」**をリアルタイムで行います。この「さじ加減」こそが、将来的にインスリンを卒業するための鍵となります。

安全への配慮と病診連携

インスリン治療を強要することはありません。患者さんとよく話し合い、納得いただいた上で開始します。

なお、ケトアシドーシスや入院加療が不可欠な合併症がある場合は、速やかに以下の連携施設へご紹介し、万全の体制を整えます。

国立病院機構 岡山医療センター

岡山済生会外来センター病院 等


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